
今の季節は皆さんもTAX/納税の時期ですよね。今回は、味噌と税金のお話を書きたいと思います。味噌と税金? なんの事だ?! 消費税? と思われるかも知れませんが、現在の話ではなくて江戸時代に遡った話となります。
江戸時代に現在の税金に当たるものは、現金ではなくて年貢というお米で納めるものでした。お米=税金、贅沢品だった時代です。江戸時代の大名は、大きく分けて3つに分類されていました。親藩(徳川家の親戚)、譜代(関ヶ原以前から徳川家に仕えた大名)、そして外様(関ヶ原以降に従った大名)です。ここで問題になったのは外様大名です。何しろ徳川家だって関ヶ原以前は一大名で同格のような感じだった訳ですが、戦国乱世は下克上ですから、いつ謀反を起こして将軍の地位を狙ってくるか分かりません。そこで幕府は、外様大名に巧みな戦術でお金を使わせます。表向きは外様大名は石高が加賀の前田家の100万石を筆頭に、薩摩藩73万石、仙台藩62万石と、徳川御三家の尾張藩62万石、紀州藩54万石、水戸藩35万石をも上回っております。
多くの外様大名の領地が江戸から遠い為に、参勤交代に莫大な費用が掛かり、更に普請という名の公共事業をやらないといけなかったので、当然藩内の農民への年貢が高くなります。

いつの時代も、庶民はあの手この手で節税をするので、お米以外の作物を作るようになります。結果として、味噌も米ではなく、米に近い麦を使うようになりました。現在でも鹿児島県等の九州地方や宮城県の味噌がお米を使わない麦味噌なのは、この時代の名残です。弊社も真澄という名で日本酒も作っておりますが、日本酒も味噌と同様にお米を使います。外様大名の領地ではお米でお酒が造れないので、鹿児島の芋焼酎はじめ九州地方のお酒に芋や麦等の米以外が使われているのはこのためです。
さて、江戸初期に仙台藩はスペイン、イタリアに使節を派遣しております。伊達政宗の命を受けた支倉常長ですが、彼の一行の一部はスペインのセルビアで幕府の禁教令を聞いて、日本には戻らず現地に残り、そこで現地の女性と結婚しました。その末裔が今でも住んでおり、街には支倉常長の銅像があり、マグロを食べる文化が残っています。
今回のレシピはヨーロッパとの融合です。
レシピ【白身魚のアクアパッツァ】
材料

作り方
❶タラ(白身魚)の両面に白こしょうをふります。
❷しめじは石づきを取ってほぐし、ミニトマトは半分に切ります。
❸ニンニクは粗みじん切りにします。
❹フライパンにオリーブオイルを入れて弱火にかけ、③をいれ、ニンニクの香りが立ったら①を入れて中火で両面を焼いて薄く焼き色をつけます。
❺②、アサリ、白ワイン、白味噌を入れ、中火で加熱し、煮立ったら蓋をして10分ほど加熱します。
❻タラ(白身)とアサリに火が通ったら火から下ろします。お皿に盛り付け、パセリを散らして完成です。
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