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ボストン周辺はクラムの宝庫。秋の気配を感じると恋しくなる名物チャウダー

ボストン周辺はクラムの宝庫。秋の気配を感じると恋しくなる名物チャウダー

世界のスープ図鑑 Vol.07
ボストン周辺はクラムの宝庫。秋の気配を感じると恋しくなる名物チャウダー
by 佐藤 政人
世界のスープ図鑑

8月はまだ暑い日が多いけれども、秋を感じる涼しい日が少しずつ増してくる。涼しくなると恋しくなってくるのがニューイングランド名物クラムチャウダーである。

ボストンではチャウダーといえばクラムチャウダー。マンハッタンスタイルでもロードアイランドスタイルでもないクリーミーなチャウダーは、ボストニアン(ボストンの人)、マサチューセッツ州の人、そしてニューイングランド地方の人が誇る貝のスープである。貝はボストンのローガン空港周辺でも獲れる二枚貝が使われる。他に玉ネギ、セロリ、ジャガイモなどが入る。そして忘れてはならないのがオイスタークラッカーだ。これがなければクラムチャウダーは完結しないと我々住民は信じて疑わない。

ボストン周辺はクラムの宝庫。秋の気配を感じると恋しくなる名物チャウダー

材料(4~6人分)

ジャガイモ(300g、小さなサイコロ) 2個
●厚切りベーコン(小さな角切り) 1枚
●無塩バター 大さじ2
玉ネギ(粗みじん) 小1個
セロリ(粗みじん) 1本
タイム 小さじ1/2
●ベイリーフ 1枚
●小麦粉 1/4カップ
●水 1カップ
●クラムジュース 1カップ
クラムの身(缶詰、冷凍OK) 400g
(食べやすい大きさに刻む、缶詰の中のジュース、解凍した時に出たジュースは取っておく)
●生クリーム 1カップ
●塩 適宜
●白コショウ 適宜

作り方

鍋で湯(材料外)を沸かし、ジャガイモ、塩一摘みを加えて、ジャガイモに火が通るまで煮た後ザルにあけておく。

鍋を熱してベーコンを加え、油が十分出てくるまで炒めたら無塩バターを加え、溶けたら玉ネギ、セロリ、タイム、ベイリーフを加えて玉ネギが透き通るまで炒める。

火を弱めて小麦粉を加え、材料にコーティングするように混ぜながら粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

水を少量ずつ加えながら混ぜてルー状にしたら、クラムジュースを同じように少しずつ混ぜながら注ぐ。

沸騰したら、クラム、茹でたジャガイモを加えてクラムに火が通るまで中火で煮る。

生クリームを加えたら、塩、白コショウで味を調える。

チャウダーを器に盛り、オイスタークラッカーを散らす。

トッピング ※お好みに応じて

オイスタークラッカー、なければ普通のクラッカー 適宜

Writer’s Profile

佐藤 政人
佐藤 政人
アメリカ東海岸ボストン近郊在住、すでに20年強。日々世界の料理を探索することに明け暮れています。誠文堂新光社より『世界のサンドイッチ図鑑』『世界のスープ図鑑』『世界のサラダ図鑑』などを出版。

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