You are currently viewing ケールのガパオラオス

ケールのガパオラオス

Yukoシェフのシェアレピ Vol.03
ケールのガパオラオス
by 村上 有子
ケールのガパオラオス

緑黄色野菜の王様、ケールを食べつくす!

青汁の原材料として有名なケール。ブロッコリーやキャベツなどと同じアブラナ科の仲間です。その中でも「緑黄色野菜の王様」ともいわれるほど栄養価は高く、ビタミン、ミネラル、カルシウムや食物繊維など、さまざまな栄養素がバランスよく豊富に含まれています。特にケールの苦味の元は抗酸化作用に優れた成分です。

体内に取り込まれた酸素のうち、物質を酸化させる力が強くなった酸素のことを「活性酸素」と呼びます。金属が酸化して錆びるように、体も酸化によって錆びついてしまいます。人には本来、活性酸素が体内で増えすぎてしまわないように、防御する機能があります。しかし、外的要因の紫外線、喫煙、大気汚染、ストレス、飲酒、脂肪の多い食事などによって活性酸素が過剰に生み出されるようになり、体に害が現れるのです。それがガンの原因になったり生活習慣病を引き起こすことになったりします。健康を維持するために、抗酸化作用のある食材を多く食卓に取り入れることがとても大切ですね。

今回はそんなケールをたっぷりと使ったガパオライスを作ってみました。お子様でもモリモリ食べられるほど苦味はほとんど気にならず、食べやすい味に仕上がっています。お子様には唐辛子を抜いて赤ピーマンを使ってもいいですね。是非作ってみてください!

材料 (2人分)

●鶏ひき肉 200g
●にんにく(みじん切り) 1片分
●玉ねぎ 1/4個(100g)
●レッドフレズノチリペッパー 1/2~1本(お好みで)
●ケール 1/2束(120g)
●フレッシュバジル(刻む) 10枚
●ご飯 適量
●目玉焼き 2個分
●塩・サラダ油 適量

 

【合わせ調味料】
●ナンプラー 大さじ1
●オイスターソース 大さじ1
●醤油 大さじ1/2
●砂糖 小さじ1
●水 大さじ1

作り方

ケールは飾り用にまわりの柔らかい部分をちぎっておき、残りは包丁でざく切りにする。ウエーブしている周りの柔らかい葉は飾り用に、残りはざく切りにしておく。

ウエーブしている周りの柔らかい葉は飾り用に、残りはざく切りにしておく。

フライパンに分量の鶏ひき肉と水(大さじ2)、塩少々をいれて良くほぐしてから火にかける。火にかける前にひき肉をお水で溶いて柔らかくしておきます。こうすることで比較的簡単にポロポロのそぼろ状になりますよ。

ひき肉がポロポロの状態になったらサラダ油を少し加えて、にんにく、玉ねぎを加えたらしんなりするまで炒める。

火にかける前にひき肉をお水で溶いて柔らかくしておきます。こうすることで比較的簡単にポロポロのそぼろ状になりますよ。

しんなりしたら、スライスしたレッドペッパー、ケール、バジルを加えてさっと炒め、最後に合わせ調味料を加える。ケールはたくさん入りますが、加熱するとかさが減るので、2回に分けて加えます。サッと炒めてケールの食感も楽しみましょう。

器にご飯を盛り、❹をのせたら最初に取っておいた飾り用のケールを散らし、目玉焼きを添えたら出来上がり。

ケールはたくさん入りますが、加熱するとかさが減るので、2回に分けて加えます。サッと炒めてケールの食感も楽しみましょう。

Writer’s Profile

村上 有子
村上 有子
料理研究家/栄養士●東京及びリヨン(仏)で製菓製パンを習得後、広尾「アクアパッツァ」日高良実シェフのもとイタリア料理を習得。2016年から活動拠点をNYへ移し、企業向レシピ開発・ケータリング・出張シェフ等で活躍。
Instagram:yukokitchen.nyc

関連記事

春光~さつまいも練り切り

みなさま、こんにちは。春の陽気がここちよいですね。昨年末「菓銘をもつ生菓子(練り切り)」が、文化庁「登録無形文化財」となりました。和菓子には、団子や羊羹という種類の名前のほかに、「菓銘」という「名前」が付けられているもの […]

あけましておめでとうございます。新年を晴々しい気持ちで迎えられたことと思います。本年もアメリカで楽しめる和菓子のレシピやエッセイをご紹介させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 お正月がすぎると寒の入り。 […]

みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。11月、霜月となりました。今年も残すところわずかですね。日に日に寒暖の差も激しくなってきますので、今号では温かい和風スフレのレシピをご紹介します。スフレは17世紀のフランスで […]

みなさま、こんにちは。まだ暑さの残る日もありますが、少しずつ秋を感じるようになりましたね。和菓子も葛や寒天を使ったものは終わり、秋のものが並びはじめます。秋の花は数ありますが、この時期、一番使われるのはやはり「菊」でしょ […]

冷やし抹茶しるこ

みなさま、こんにちは。七月に入り、本格的な夏の到来を感じますね。大気は蒸し暑く、大地が潤う夏。こんな汗ばむ陽気には、冷たいお茶とデザートが恋しくなりますね。今号では、のどをひんやり潤わす「冷やし抹茶しるこ」のレシピをご紹 […]

みなさま、こんにちは。風薫る五月、新緑が美しく、心地よい季節となりました。Q TiMEでは和菓子のレシピと、和菓子にまつわる話のコラムを交互でご紹介させていただきますが、今号では銘菓八ッ橋と五月の花「カキツバタ」のコラム […]

イチゴのサワークリームケーキ

お子様と一緒にデザート作りに挑戦! イチゴの季節がやってきました。イチゴは美味しいだけではなく、美容や健康にとても大切なビタミンCも豊富に含まれています。7~10粒ほど食べれば、1日に必要なビタミンCを補うこともできます […]

A Trip Down Memory Lane こころに残る四季折々の日本

アメリカの卵は選択肢が多すぎて、選ぶのに困ってしまうことがあります。そこで基本的なサイズや色の違い以外にも、等級の見方や、鶏の飼育状況等による表記の種類をまとめてみました。 アメリカでの卵の選び方 《卵のサイズ》 スーパ […]

A Trip Down Memory Lane こころに残る四季折々の日本

ココアパウダーの違いについて考えてみましょう。製菓用にも微妙な違いがあるし、ドリンク用の他にも似た名前の物もあるので、説明していきますね。 【カカオパウダーとはどう違う?】 両方とも原料はカカオ豆で、焙煎する前に粉砕し、 […]

A Trip Down Memory Lane こころに残る四季折々の日本

溶けるチーズと溶けないチーズにはどんな違いがあるのでしょうか?更に溶けるチーズの中にも、溶けやすい物とそうでない物があります。今回はそんなチーズの性質を考えるとともに、チーズを上手に溶かす方法にも触れています。 【チーズ […]

A Trip Down Memory Lane こころに残る四季折々の日本

パプリカの色の違いが気になったことはありませんか? パプリカが好きな方は、味の違いにも気がついていらっしゃるはず。ではどうしてこの色の違いが出てくるのか、味や栄養面も合わせて考えてみたいと思います。 *ピーマンとパプリカ […]

おすすめ記事

世界史雑談(ヒストリー サイド トリップ)

歴史上の人物の顔を見て「イケメンだ」と思ったことはないでしょうか。現在の女性が格好いい男性に憧れるように、昔の女性も「イケメン」に熱狂しました。その「イケメン」が現実に世界を変えるような活躍をしていたら。憧れを超えて心酔 […]

スポートを物語る

by Jun 東京在住の52歳。ランニングを始めたのは25歳です。当時はヘビースモーカーで、「ランニングをして肺がゼエゼエ苦しくなったら、さすがに身体が『タバコをやめよう』と感じるのでは?」と思ったのがきっかけです。夜、 […]

ウォルマートやターゲット、コストコやメイシーズなどの量販店に行くと、エントランスやレジ付近にカスタマーサービスがありますよね。特に、最も個人消費が伸びるホリデーシーズン後のカスタマーサービスは行列で溢れかえります。これ、 […]

新着記事

お笑い芸人パックンのめっちゃポジティブになれるお悩み相談室

海外で暮らすと空気が読めなくなる…!? パックンに相談です。先日、5年間のアメリカ生活を終えて日本に帰国したのですが、海外生活が長かったせいか日本人特有の「空気を読む」ことが難しくなっています。会食中に「最後の一個残し」 […]

お笑い芸人パックンのめっちゃポジティブになれるお悩み相談室

日本で友達を作るのはむずかしい!? パックンさん、こんにちは。東京在住7年目のアメリカ人です。日本では友達が作りにくいと感じています。日本語はそれなりに喋れますし、日本人と一緒に仕事もしますが、彼らは自分を「外国人扱い」 […]

CATCH UP! COSMETICS

高級デパートまで、さまざまな商品が揃っています。 数ある中から、最強で魅力的なデオドラント製品をご紹介します。是非お試しください。 デオドラントは制汗効果も高く、香りを楽しむタイプのものが豊富なので、好みの香りで一日中フ […]

CATCH UP! COSMETICS

夏の強烈な紫外線ダメージで毛穴が弱ったまま、乾燥の季節を迎えるのは超危険!今回は男女共通の悩みである、毛穴トラブルの対処法について紹介します。 厳しかった夏の日差しも、秋風とともに和らいできた今日この頃。夏の過酷な紫外線 […]

春光~さつまいも練り切り

みなさま、こんにちは。春の陽気がここちよいですね。昨年末「菓銘をもつ生菓子(練り切り)」が、文化庁「登録無形文化財」となりました。和菓子には、団子や羊羹という種類の名前のほかに、「菓銘」という「名前」が付けられているもの […]

あけましておめでとうございます。新年を晴々しい気持ちで迎えられたことと思います。本年もアメリカで楽しめる和菓子のレシピやエッセイをご紹介させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 お正月がすぎると寒の入り。 […]

みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。11月、霜月となりました。今年も残すところわずかですね。日に日に寒暖の差も激しくなってきますので、今号では温かい和風スフレのレシピをご紹介します。スフレは17世紀のフランスで […]

みなさま、こんにちは。まだ暑さの残る日もありますが、少しずつ秋を感じるようになりましたね。和菓子も葛や寒天を使ったものは終わり、秋のものが並びはじめます。秋の花は数ありますが、この時期、一番使われるのはやはり「菊」でしょ […]

村上 有子

料理研究家/栄養士●東京及びリヨン(仏)で製菓製パンを習得後、広尾「アクアパッツァ」日高良実シェフのもとイタリア料理を習得。2016年から活動拠点をNYへ移し、企業向レシピ開発・ケータリング・出張シェフ等で活躍。