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料理によって使い分けアメリカのポテト

なるほど!食の雑学 Vol.06
料理によって使い分けアメリカのポテト
by ソフィーMichie Onoyama
A Trip Down Memory Lane こころに残る四季折々の日本

アメリカのポテトの種類って、どのくらいあるのでしょうか?

 起源をたどると、南米のアンデス山脈付近で、紀元前5千年~8千年の頃から栽培されてきた物なんですね。世界に約4千種はあると言われる中で、アメリカだけでも約200種類ほど存在するそうです。

アメリカのポテトの主な種類

Russet Potatoes

ベイクドポテトを作るときの代表格。あのホクホク感がいいですね。澱粉質が多く水分が少ない種類で、マッシュポテトにもよく使われます。どっしりした楕円形なので、細長いフライドポテトを作るときにも重宝します。

White Potatoes

澱粉質の量は、中くらい。ベイクしても中身が滑らかでありながら、ほぼ形を保ってくれます。皮が薄く、そのまま焼いたり、薄切りにして炒めたりするのに便利。

Yellow Potatoes

代表的な品種に”Yukon Gold”があります。中くらいの澱粉質を含み、多様な調理目的に活用できる万能タイプのじゃが芋。ポテトサラダを作るときにも、ある程度形を保つことができるし、クリーミ-なマッシュポテトを楽しむこともできます。

この種類は、”Waxy Potatoes”とも呼ばれ、やや艶光りした黄色の果肉には、白い果肉よりも多くのビタミンCが含まれています。

Red Potatoes

レッド・ポテトは澱粉質が少ない為、崩れにくい特徴があります。したがって、マッシュポテトには向いていません。煮崩れしにくい性質を活かして、スープやシチューに入れるのもいいし、ゆでたり蒸したりする調理法にも向いています。

Blue and Purple Potatoes

色合いを活かして、薄い色とペアリングし、2色使いのポテトサラダにしたり、アクセント的に混ぜるのも効果的。味はナッツ系で、澱粉質は中くらい。ローストしてもいいし、レンチンしても色合いを失うことはありません。

Fingerling Potatoes

小ぶりで細長い形が、フォークで突き刺してチーズをすくって食べるのにちょうどよく、私は時々チーズフォンデュの食材に使います。澱粉質は少ないです。シチューに皮つきで入れることもできるし、副菜としてメインに添えるときも、エレガントな形が映えます。

Petite Potatoes

名前の通り、コロコロしたミニチュアサイズのポテト。とても小さいので、ローストするにも火の通りが早く、塩胡椒して油を絡めるだけで、素早く調理できます。

この種類は、初夏の未成熟の内に収穫されるので、”new potatoes”と言ったり、”baby potatoes”と呼んだりもします。

アメリカのポテトはどの州が特産?

農産物の筆頭に挙げられるポテトは、アメリカ50州のうち、約30州で主に生産されています。その中でも最も生産量の多い州というと、アイダホ州。海外にもその名が知れた、アイダホ・ポテトですね。ポテト・ミュージアムもあるそうですよ。 その後に続くのが、私の地元ワシントン州。そして、ノース・ダコタ州、ウィスコンシン州、コロラド州となります。この間旅行したペルーには約三千種のポテトがあると聞きました。食べる時には、「レジスタントスターチ」を思い出して、冷たくして食べるのがいいかも♪

Writer’s Profile

ソフィーMichie Onoyama
ソフィーMichie Onoyama
1987年、シアトルでアメリカ人の夫と出会う。一人息子が巣立った後、空の巣症候群対策として、2007年、洋菓子レシピのメルマガを始める。2017年には食生活解説ブログを開始。
メルマガ無料購読は mag2.com/m/0000246262.html

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1987年、シアトルでアメリカ人の夫と出会う。一人息子が巣立った後、空の巣症候群対策として、2007年、洋菓子レシピのメルマガを始める。2017年には食生活解説ブログを開始。