

松本梨香
歌手、声優、役者として多数の作品に関わる。代表作にTVアニメ『ポケットモンスター』の主人公サトシ。歌を担当した「めざせポケモンマスター」はWミリオンを記録。海外での活動にも精力的で、内閣府より「クールジャパン広報大使」に任命。
ポケモン サトシ役・松本梨香の
「私が声優になった理由」
ー声優界一、多忙な女優
みなさん、こんにちはー!
さっそくフレンドリーな松本梨香ですが(笑)、今日はよろしくお願い致します。
私はアニメ『ポケットモンスター』(以下ポケモン)のサトシ、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の獏良了、洋画『スピード』、海外ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』など300本以上の作品で声優・吹き替えをやらせていただいてきました。その他、シンガーとしてCDを作ったり、ライブをしたり、舞台やミュージカルにも出演。内閣府「クールジャパン広報大使」としての活動も行っています。まさにエンターテイメント一筋でやって来ました。
なぜこの世界を目指すようになったかというと、父が大衆演劇の座長だったことが大きいですね。幼い頃から様々な芸事を習わせてもらい、多くの舞台に立たせてもらいました。そして家族全員が人を楽しませることに関して手を抜かない。誰かが喜んでくれたり楽しんでくれるのを見るのが自分の喜びに繋がるというのを肌で感じていました。
そんな私に大きな転機が訪れたのは、舞台役者をやっていた20代のときでした。生まれつきハンディキャップを背負っていた兄が、急に亡くなってしまったんです。双子のように育ってきた存在だったので自分の分身がいなくなったような、そんな喪失感にかられました。しかもその直後、私自身も大病を患い、役者の道を諦めざるを得ませんでした。主治医に「続けたら死ぬと思ってください」とまで言われたほどです。そんなとき、先輩から「役者の仕事は舞台だけではない。マイクの前で演じる事も出来る」と教えていただいた。そこから私の声優人生がスタートしたんです。
ーポケモン・サトシの誕生
オーディションの現場には多くの声優さんが受けに来てるので、場が和めばいいな〜とアドリブを入れたり、ダジャレを入れてついつい遊んじゃうんです(笑)。
実はポケモンのオーディションで、私は別の役で呼ばれてたんです。でも演技テストが終わった後、スタッフさんに「梨香ちゃんだけ残って」と言われ、今度はサトシの台本を渡された。それを読んだら「パジャマはジャマ」というダジャレが書いてあって… 。それを見た瞬間、思いました。「あ、これは私だ」と(笑)。それで、さらにダジャレを加えて挑みました。そしたら後日、サトシ役で採用されることになったんです。
サトシを演じて今年で25年が経ちました。サトシを演じるとき、幼い頃の自分を思い出して演じてキャラクターに命を吹き込んでいます。だからすごくリアルなんだと思います。それが長く続けられる秘訣なんじゃないかな。
いや〜、喋ってたら楽しくなってきちゃいました。来月もここで語らせてもらってもいいですか? つづく!

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