

石田純一
1954年東京都生まれ。1972年NHKドラマでデビュー。
80年代には、数々のトレンディードラマに出演し、絶大な人気を得る。ドラマや舞台、映画など多方面で活躍。2021年に始めたYouTubeチャンネル「じゅんちゃんねる」では、ユーチューバーとしても活動している。
海外生活に対する思いとは… 続編
ーアメリカで学んだこと
早稲田大学の学生時代、父に「外国の風に当たって来い」「さわってみることに意味がある」と海外に行って経験する事が何よりも大切だと送り出されたロスアンジェルス留学。
「アメリカン・アカデミー ドラマチック オブ アーツ」で学んだ事は”臨場感の演劇、演技”でした。
「自然な演技をする」「ナチュラルに振る舞う」という事を叩き込まれました。
ロスで学んだ事を胸に秘めて帰国。日本に帰って俳優になったのは、木下恵介監督との出会いからでした。 当初、私は映画の助監督になりたくて、知り合いの松竹のプロデューサーに会うため、大船撮影所に向かいました。そこで何人かの映画監督を紹介してもらったのですが、松竹では当時、助監督を育ててはいなかったので受け入れてもらえませんでした。それでも私は何とか映画制作に関わりたい、強い思いがありました。その後、私は演劇集団「円」に通って演技の勉強をする事にしました。ここでもロスで学んだ「演じない演技、自然な演技をする」を貫きました。そのため「円」での成績は決して良くはありません。いや、むしろ悪かった。演技点数0を付ける先生、講師もいました。
ー父から教わった座右の銘
生意気だと言う人々がいる中で、橋爪功先生だけは「石田、お前の芝居はメチャクチャだな…でも、それがいいぞ!」と評価してくれました。「円」での私の演技に対する評価は両極端でした。日本的芝居、型にはまった演技には、私はそぐわない人物のようでした。
そんな中、改めて違う角度から映画にと思い「石田純」としてある映画のオーディションを受けに行きました。
監督は木下恵介でした。ロスで学んだ、臨場感を大事に自分らしい自然の演技を行いました。すると、木下監督から「演技しない演技」「自然の演技」を認められました。 「臨場感」の演技が気に入られ、オーディションに合格しました。「外国の雰囲気がいいねぇー」と気に入られたのでした。ロス留学で学んだ自然の演技、演技しない演技が認められたのです。私は滑舌が悪く、演技する上で致命的欠点があったにも関わらず、その事も自然な演技であると言う理由でOK… 後の「トレンディ俳優 石田純一」誕生の秘話です。木下恵介監督との出会いこそが、俳優、石田純一を誕生させたのでした。
ー俳優・石田純一
その後、俳優・石田純一に海外での生活の機会が再び訪れます。 32歳の時、オーストラリアに一年ほど行きました。スティーブ・マクイーン主演のヒット映画「大脱走」の原作と言われる「カウラからの脱走」と言うテレビドラマ全10話の主役を演じるために。2か月間は兵隊訓練のため、山中ロケを行う、かなり過酷なドラマでした。この撮影で、およそ1年オーストラリアに滞在しましたが、結構面白かったです。流行や音楽もアメリカとは一線を画し、ワムやカルチャークラブ、イギリスロックが好き…アメリカではなく、イギリス志向です。オーストラリアで感じた、行ってみて、わかる感性、感覚でした。行ってわかる事、行ってみないとわからない事は沢山あるのです。まさに、「行かないと始まらない」「さわってみないとわからない」。
このオーストラリアのテレビドラマ「カウラからの脱走」は最優秀作品賞を受賞。私、石田純一も主演賞にノミネートされ、苦労した甲斐がありました。
子供時代にワシントンD.C.郊外で暮らし、学生時代にロスアンジェルスに2年間留学、俳優として、撮影のためオーストラリアに約1年滞在。
海外での生活が縁でのつながりに、英語が話せる事が役立ちました。トレンディ俳優、石田純一をつくり出したキッカケも海外生活で英語が話せたおかげ。 「外国の風に当たって来い」「さわることに意味がある」と、ロス留学に送り出してくれた父の言葉。今でも私の大切な’人生訓’です。そして「it’s not fair」。私の人生は、海外生活で教えられた事で成り立っています!
関連記事
石田純一 1954年東京都生まれ。1972年NHKドラマでデビュー。80年代には、数々のトレンディードラマに出演し、絶大な人気を得る。ドラマや舞台、映画など多方面で活躍。2021年に始めたYouTubeチャンネル「じゅん […]
左右の絵では違うところが 10 個あります。全部見つけられるかな? 答え 問題に戻る
日本とイギリスの狭間で イギリスを出る時、1週間で日本から帰る約束でしたが、もし私がイギリスへ帰ると、もう日本へは戻って来ないのではないかと心配する新間さんから(笑)、「帰るな!」と言われていました。私は常に耳元で囁いて […]
今夏、初っ端の7月前半から、東京では37度超えを記録しました。体温超えはヤバいです。“焼けそう”“溶けそう”“危険”です。そうなると思うのが“人間は一体どのくらいまでの暑さだったらセックスできるのか”ということ。僕の経験 […]
左右の絵では違うところが 10 個あります。全部見つけられるかな? 答えはこちら
石田純一 1954年東京都生まれ。1972年NHKドラマでデビュー。 80年代には、数々のトレンディードラマに出演し、絶大な人気を得る。ドラマや舞台、映画など多方面で活躍。2021年に始めたYouTubeチャンネル「じゅ […]
『ことわざアナグラム』 文字を並べ替えて、ことわざを完成させよう 答え 問題 1:いもぬけばたぼうにあるある 犬も歩けば棒に当たる いぬもあるけばぼうにあたる 問題 2:いしひまでまごのみゃくたつ 三つ子の魂百まで …
『ことわざアナグラム』 文字を並べ替えて、ことわざを完成させよう 問題 1 いもぬけばたぼうにあるある 芋抜けば多忙にあるある 問題 2 いしひまでまごのみゃくたつ 医師暇で孫の脈断つ …
移住者は老後をどう考える? パックンさんは老後をどう考えていますか? 私は米国人男性と結婚し、米国在住歴20年なのですが、老後を考えると少し不安になります。引っ込み思案な性格なので、主人が亡くなった後、一人でこの国で過ご […]
1:THE MOON 月の逆位置 様子を見ながらペースを掴む 仕事での結果を焦らず気楽に考えて頼りになる人に相談すること。クリエイティブなことをして気分転換を。10月の出会いは良縁の可能性大。料理の腕を磨いておいて。 2 […]
先日、男優時代の盟友、平本一穂兄貴のトークショーにゲスト出演してきました。 呼び方からわかるように、彼は業界での数少ない先輩で、現在はAVメーカーの社長ですが、いろいろな話の中で思い出したのが、“AVの父”と呼ばれる巨匠 […]
おすすめ記事
九州南部のとある漁師町。県全体の7割もの漁獲量を誇り、天然の良港に恵まれた町がある。最寄りの駅からは、峠を越えて、くねくねしたリアス式海岸沿いの道を車で走らせること30分。穏やかな海に囲まれた漁港のそばで、何隻もの漁船が […]
海外で暮らすと空気が読めなくなる…!? パックンに相談です。先日、5年間のアメリカ生活を終えて日本に帰国したのですが、海外生活が長かったせいか日本人特有の「空気を読む」ことが難しくなっています。会食中に「最後の一個残し」 […]
まるごとレモンでビタミンチャージ! ビタミンCの代表選手とも言えるレモン。レモンの爽やかな酸味と香りは、お料理を引き立たせてくれるだけでなく、風邪の予防など健康に嬉しい栄養素も含まれています。レモンは色々なお料理に使える […]
私は、所属しているU.S. armyからの辞令で、テキサスにある基地に転勤となり、2020年に3年の予定でコロラド州のデンバーからテキサス州コーパスクリスティに越してきました。コーパスクリスティはテキサス州で8番目の都市 […]
「頭金ゼロでも、利息が高いけど購入可能らしい」というのは本当ではありません。自宅購入の場合、頭金は最低3%必要。投資物件なら25%は欲しいところです。毎月の住宅ローンの支払いは、①元本と②利息、③固定資産税と④家の保険の […]
by サイラス・リュウイチ・トラン サッカーは、多くの人に開かれたスポーツです。私は、プロサッカーチームのないハワイで生まれ育ちましたが、幼少の頃からボールを必死に追いかけて、プロサッカー選手になる夢を叶えました。そして […]
新着記事
日本ではオレオレ詐欺などに代表される、電話を使った詐欺。アメリカにもいっぱいあります。むしろ頻度は米国の方が酷いかも?引っ越してきたばかりの頃は、状況が理解できず詐欺の被害に遭ってしまう方もいらっしゃるので注意が必要です […]
過日、ネットフリックスで『平家物語』のアニメを観たという知人の子供から「壇ノ浦ってどこにあるの?」と尋ねられて答えに窮した。歴史の散策探訪に興味があり、壇ノ浦合戦場の跡地にも実際に足を踏み入れている筆者がこれに即答できな […]
石田純一 1954年東京都生まれ。1972年NHKドラマでデビュー。80年代には、数々のトレンディードラマに出演し、絶大な人気を得る。ドラマや舞台、映画など多方面で活躍。2021年に始めたYouTubeチャンネル「じゅん […]
by ルーバル朋子 スペインの宣教師がカリフォルニアで最初のミッションを建てたことから、サンディエゴのオールドタウンはカリフォルニア生誕の地と呼ばれていることをご存知ですか? ミッションはカリフォルニアに21ヶ所建てられ […]
60歳をこえると、少しの風邪が平気で長引くようになる。発熱と咳、なかなか治らんなぁと思っていたら軽い肺炎だった。少し体調が良くなったかと思えば、今度は集中豪雨。海がしけては漁に出られない。体調と天候の悪化がかぶると、漁師 […]
女子神職として初めての祭事で失態を犯してしまった私は、当日はさすがに落ち込んだものの、そこから心身ともに逞しく成長していった。ある意味初めに失敗したことで、もう恐れるものは何も無いという気持ちになったのだ。 そのうち祈祷 […]
by Satsuki 仕事を辞めて駐在妻になる! そう決めたのは私自身なのに・・・ だんだん失っていく自信と自分に対するアイデンティティ。 これから先、私の人生はどうなるんだろう。 不安に押しつぶされそうになっていたのは […]
左右の絵では違うところが 10 個あります。全部見つけられるかな? 答え 問題に戻る
新型コロナウイルスは2023年現在、かつてのような深刻な脅威ではなくなっています。その理由の一つには、迅速なワクチンの開発があります。かつて多くの命を奪った病気を、ワクチンによって撲滅させた偉大な医学者を紹介します。 「 […]