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「うざい!クソババア」どうする?子供の暴言

アドラー流 海外子育て奮闘記 Vol.01
「うざい!クソババア」どうする?子供の暴言
by 上原民子
アドラー流 海外子育て奮闘記

みなさんは「うざい! クソババア!」と言われたことはありますか? 子供の言葉がナイフのように刺さって苦しい… いつも喧嘩になってしまう。思春期のお子さんをお持ちの方に多い相談テーマです。

ちょっと想像してください。30分も1時間もず~~とソファに寝転がって携帯をみている子供。明日も学校あるし宿題もあるのに一向に勉強する気配もない… つい見かねて「宿題したの?」「いつになったら勉強するの?」「まだ携帯見てるの?!」「なんで何度言ってもやらないの?!!!!」声もトーンアップしてきます! よくある場面ですね。

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では、そんな時の子供は? わかっているけど、宿題したくない。宿題しなくちゃいけないけど、後ちょっとだけ… そう自分で葛藤しているときに、畳み掛けられるようにわかっている事を言われる… としたら、「うるさいなぁ! わかってるよ!」ってなってしまいますね(笑)ご自分が中学生の頃を思い出しても、きっと1度は経験していると思います。

子供の言葉に反応してショックを受けたり怒ったりするよりも、大切なのは暴言を吐かれた時の対応の仕方です。子供が暴言を吐くとき。それにはきっと理由があります。
「お母さん、もう何度も言わなくてもいいよ。
わかったから。後は自分で考えてやるから放っておいてくれる?」と言っているんです。

それでも続けてくる親に対して
「もういい! もういっぱいだよ!」
「これ以上私をコントロールしないで!」
「これ以上僕を傷つけないで!」
「自分でできるから」
と、感情が溢れ出てきてしまうのでしょう。

そんな子どもの言葉の裏を読み取り、愛情と思いやりの気持ちを持って一人の人間として接していく横の関係が大切だなあと思います。

ですが、暴言は見過ごせません。子どもは暴言を吐いた時、親がどんな対応をするか見ています。暴言に反応し、子どもにナメられたらダメだ! と逆に怒鳴り返しても、子供は思うようにはなりません。ただ喧嘩にヒートアップするだけです。

逆に、
「ああ… 子どもにこんなことまで言われるなんて… なんてひどい子なんだ… 私の子育てのどこがいけなかったんだろう…」
と悲しみ泣いたとしたら子どもはさらにこの方法を使って、親の傷つくことを言い放ちます。

暴言を吐くのは言葉の暴力です。それは「キッパリ、冷静に、短い言葉」でその言葉を使ってはいけないことを伝えましょう。その時は、何の返答がなくても子供の心にしっかりと浸透しています。
良い、悪いを伝えていくことは子供の中に判断基準を作ること。言って教えてあげなければ、何が良くて悪いのか、自分でまだ判断はできません。それを作ってあげるのが家庭の役割になります。良い悪いは各ご家庭で「我が家のルール」を作ればいいです。

思春期になると親の器をどんどんと試されます。その度に親も器を広げていかなくてはいけない。子育ては親育てですね!

Writer’s Profile

上原民子
上原民子
元看護師ベルギー在住11年目思春期男子2人のベルギー流マインドコーチ。アドラー心理学・脳科学・宇宙意識を駆使して、女性の自分らしい生き方や働き方マインドを支援。世界27カ国以上、相談実績400件以上。

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元看護師ベルギー在住11年目思春期男子2人のベルギー流マインドコーチ。アドラー心理学・脳科学・宇宙意識を駆使して、女性の自分らしい生き方や働き方マインドを支援。世界27カ国以上、相談実績400件以上。