「時間を守らない」「やめさせようとすると親子喧嘩になる」ゲームが身近になった今、圧倒的に子育ての悩みのトップに入るテーマです。
ゲームには止められなくなるたくさんの仕掛けがあり、脳に過度の興奮を与えます。また、子供の脳は未成熟で欲求を抑えることができないため依存症になりやすいのです。そのためゲーム依存症となる問題が増え、世界保健機関(WHO)は2018年に、ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を国際疾病として正式に認定しました。ですが生活からゲームを切り離せない現代、どう共存したらいいのでしょうか？
【ゲームから離れられない原因】
１、ストレス発散、気分転換
子供は、学校や家庭、勉強や友人関係などたくさんのストレスを抱えています。そのストレスをゲームで発散しようとしている場合があります。
２、他にやることがなく暇
スマホやゲーム以外に楽しみがないと、どうしても手が伸びてしまいます。
３、ルールがはっきりしていない。
誰でも楽しいことはやめられません。しっかりとルールを決めておくことが大切です。これらを解決する大前提は、安心できる親子関係、良好なコミュニケーション作りです。
例えば、親自身がゲームは悪だ、と嫌悪感を抱いていた場合。「ゲームはダメ！ もう時間だからやめなさい！ またゲームしてるの？！」という言葉をかけ続けたとすると、ゲーム＝悪いこと＝悪いことをやっている自分＝罪悪感を意識づけてしまいます。これでは安心できる親子関係も良好なコミュニケーションも築けません。
では、どうしたらいいでしょうか？ まず相手の関心に関心を持つことから始めましょう。興味を持って、ゲームを見たり話題にしたり、一緒にプレイしてみます。そうすることで子供は親に受け入れてもらえていると安心感を得ます。
安心できる親子関係が子供の自立を育み、良好なコミュニケーションを築きます。
次にルール決めです。ルールは、親が一方的に決めたり思い通りに操作しようとすると、たとえ決めたとしても、子供が本心から納得していないため破られます。そうではなく、横の関係で子供主体で決めます。そこで親は思いを伝え、子供が理解した上でどうするか決めてもらうのがコツです。自分で決めたルールは守りやすくなります。
さらに、守れなかったらどうするか？ まで子供が決めてみると良いです。そして本当に守れなかった時、その結果は自分が引き受けます。罰として与えるのではなく、ルールとして淡々と引き受けてもらうスタンスです。そうやって子供は行動の結果を受け止める練習をします。
たとえルールを決めても守られないかもしれません。そうしたら何度も子供と話し合いましょう。お互いが納得できる着地点を見つけていく中で子供も交渉力や他者理解などを身につけ、成長の一環となっていくでしょう。
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