
キケロのつぶやき
後生畏るべし
「後生畏るべし」は、「将来どれほど成長して大人物になるかわからないので、年少者をあなどるべきではない」という意味の故事成語である。その本来の意味とはややずれるが、バンドの音楽性の変遷について考えてみたい。ビートルズとビーチボーイズが1960年代に登場した際には、どちらも発表する曲を次々とヒットさせていたが、それらは基本的に耳触りのよい大衆的なポップソングの枠内に収まるものであった。成功を収めた後バンド内での軋轢など様々な困難に直面しながら、両グループはしかしその音楽性を深化させていく。ビーチボーイズの「Surf’s Up」を聴いた人は、それがかつて「Surfin’ USA」を歌っていたのと同一のグループだとは信じられないだろう。
彼らは登場した時点から成功者であったが、その音楽性から流行りものとして軽く見られることもあった。それが時を経て叙情豊かな音楽家に変身したことを思えば、「後生畏るべし」と言ってもあながち不当ではないだろう。
よろず教育相談室
【相談】
読む、聴くときは英語を理解できているのですが、喋れるようになりません。どうしたらいいですか?
【回答】
第二言語習得についての理論の中に、サイレント・ピリオドという考えがあります。言葉を学んでいるのに自分を表現することができない時期を意味し、この時期にも言葉は少しずつ蓄積され、次のステップへの準備が進んでいると言われています。幼児が母語を習得する時も、周りの人から言葉のシャワーを浴び、様々な表現が根付いていくのと並行して少しずつ話すことができるようになっていくものです。小さな子供と違い、表現したいことが複雑になっている中学生などは、自分の言いたいことにあてはまる表現が見つからず言葉に詰まることもあるでしょう。焦ることはありません。大切なのは様々な言い廻しを蓄えていくことです。読書量と、ネイティブスピーカーと話をする機会を増やして、使える表現を増やしていきましょう。読んで終わりにするのではなく、語句を使いこなせるようになることを目標に学習を進めることをお勧めします。
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