小学校高学年から中学生になると、親よりも友達との関係が強くなる時ですね。
一生懸命勉強しているのに成績が伸びない、友達からの「可愛くないよね！ あなたの目は小さい」と何気ない一言に傷つく、仲間に入れないなど・・。子どもが傷ついている時、親としてどう対応したら良いでしょうか。そんな時に親として心に留めておいて欲しいのは、目指す子育ての最終地点。つまり「子育ての目標」です。私の思う子育ての目標は子どもの自立です。
■自分で考え行動できる幸せな人
■困難を乗り越えていく力問題解決能力を持った人
子どもの成長とともに課題がどんどん複雑になってやってきます。その時に子ども自身が考え、行動することで問題を解決できたら、それが子どもの自信になり、将来幸せに生きる力にもなります。初めは親がヘルプしていたものを、成長と発達にあわせてサポートに移行して、子供が練習していく感じです。
問題があると、それを解決してあげたい！と思うのが親心です。子どもが落ち込んでいる、元気がないのを見ると、心が痛み辛いですよね。特に中学生くらいになると、自分の問題を話してくれないお子さんもいるかもしれません。
そんな時は、質問責めにせず「どうしたの？ 大丈夫？ 何かあったならお話聞かせて」と優しく伝えてみてください。もし話せないとしても、無理に聞き出そうとせずに「話せるようになったら聞かせてね、お母さんはいつでもあなたの味方だから」と伝えてみましょう。お母さんはいつでも戻れる安全基地だ、と思えることで子どもは外で頑張れます。
話してくれたら、ジャッジやダメ出しをしないで「話してくれてありがとう」「こういうことで困っていたんだね。どうしたらいいか一緒に考えていこう」と子どもを勇気づける言葉がけをします。
その後で、「あなたはそれについてどう思った？」「どうしたかった？」「それは本当（事実）？」など、子どもが本当の思いに気づき、客観的に状況を見られるサポートをします。「こうしたらいい」の指示ではなく「あなたはどうしたい？」や「お母さんはこう思うけど」と伝えるけれども、最終的判断は子どもが決められるようサポートしましょう。そうすることで、子どもの中に問題解決能力や生きる力が育ちます。
辛い時自分に自信が持てなくなると、困難を乗り越える活力を失います。辛い状況は将来何度もあるでしょう。でも子どもの頃から失敗や挫折の経験や、自分で困難を乗り越える経験を積み重ねていくことで、「折れない」たくましい心を身につけていくと考えています。
その時に大切なのが、その子自身の存在を肯定すること。あなたはそのままで大丈夫。あなたは素晴らしい存在。あなたはどんなあなたでもいい！ それを私たち親が伝えていくこと。点数がいいから、親の言うことを守るから、という条件付きのOKではなく、そのまま丸ごと認めてあげることで、ぶれない自信になっていきます。常に、自分を勇気づけ、大切にすることを伝えていきたいですね。
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