
突然ですが、アメリカなぞなぞです。
夏は寒くて、冬は暑い。それはどこでしょう?
そう、答えはオフィスなどのインドアです!
普段オフィスで働いている方、教室で勉強されている学生さん、バスや地下鉄などを利用される方、図書館、映画館、ショッピングモール、空港など大きな建物の中に入ったことがある方は体験されたことがあるのではないでしょうか?
夏・凍りつくオフィス
アメリカの夏の冷房の入れ方は半端ないです。暑ーい外から入ってきた際には「ああー!気持ちいい!」と感じるけど、オフィスや教室などじーっと座って作業するような場所でも、容赦なくキンキンに冷房が効いています。ちなみにアメリカ人の平熱は日本人よりやや高いらしいですが、それにしても効きすぎ。「これでみんな大丈夫なの?」と不思議に思っていたら、空港の係員さんが「中は寒いから時々外に出てあったまるのよ!」と。アメリカの人だって実は凍えていたんですね。
セントラルヒーティング
アメリカのおうちはセントラルヒーティングといって、日本のように一部屋ずつエアコンがついている作りではないことが多いです。地下室などに置かれたファーナスや外に置かれた大きな室外機から家全体に一気に冷たい・暖かい空気を送るやり方の場合、一部屋ずつの温度調節がしづらいのが難点。
なかなか変えられない設定温度の怪
私が一般企業で働いていた際、朝から同僚数人がオフィスのサーモスタットをいじって「今日こそは温度を上げたい」と躍起になっていたことがあります。同じフロアの人はみんな長袖・膝掛け必須。そう、みんな毎日寒い寒いと言っているのにすぐに設定が変えられない謎の仕様。結局数十分いじっても一向に温度は上がらず、いつも通りの凍えるオフィスのまま。最終的にはビルのメンテ責任者に大元の温度設定を変えてもらうようにお願いしていました。
冬・汗ばむ教室
冬もまた、暖房をこれでもかというほど使います。外が氷点下の日なんかは厚着をして出社・通学してくると思いますが、中に入ると外とのギャップがものすごい! 私が大学生だった時、校舎全体で暖房が稼働していたため、教室ごとに温度が設定できませんでした。学生が次々と「暑すぎて集中できない」、「気持ち悪い」と苦情を訴え、とうとう先生がクーラーを入れるという謎の暴挙に出たことがあります。

日本と比べて快適?やりすぎ?
読者の皆さんは日本とアメリカ、どっちのやり方が快適でしょうか?日本だと節約と少々の我慢が普通だったので、移住して最初の頃は、夏も冬もなんというエネルギーの無駄遣い! と呆気に取られました。
が、寒冷地などでは冬はビルや家全体を暖めていないと凍結して水道やガスパイプが破損するから、出かけていても暖房は絶対につけておくのだと知って合点がいきました。
逆に今ではアメリカの生活に慣れてしまって、一時帰国の際は日本の家の冬寒いトイレや夏暑い脱衣所など、家の中の温度差を結構不快に感じるように。ただ、今でも小雪の中半袖半ズボン、ビーチサンダルでバスを待ってる強者は理解できないでいます。(笑)
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