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夫と仕事のパートナー。国際結婚でも二足のわらじは実現可能?

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笑顔と忍耐のパパ日記〜奥さまは外国人〜 Vol.03
夫と仕事のパートナー。国際結婚でも二足のわらじは実現可能?

by Yohey & Melisa

笑顔と忍耐のパパ日記〜奥さまは外国人〜

結婚生活が長くなってくれば、国際結婚でも日本人同士の結婚でも、やっぱり結局は個性の違いに行き着くのかな、と思えるようになってきたけど、そこに辿り着くまでには、紆余曲折があったかもしれない。

大学卒業後にアメリカに来た僕と、サンディエゴで育ったメリッサとでは、やっぱり国柄も性格も違っていて、お互い今でも、一緒にいるのが不思議に思う事がたまにある。

僕と出会うまで、日本人の友達がいたわけでも、日本に興味があったわけでも、ましてや(比較的日本人が多い)カリフォルニアで育っていながら日本食を食べた事すらなかったメリッサと、何が僕たちを繋げているのか。多分それはユーモアだと僕たちは理解している。

結婚した後も、お互い自分達の違いは分かってはいたけど、そこまで気にはならなかった。でも子供が出来た時と、二人でビジネスを始めた時は、やっぱりその違いが表面化した様に思う。

例えば子育てなら、赤ちゃんの食べ物から食器の洗い方まで、僕の思っている“普通”とは全く違う。靴を脱がない文化だから、当然、床も赤ちゃんがハイハイしてもいいように、キレイにしておくのかなと思っていたら、とんでもない。“どれだけ要領良くこなしていくか”が基本で、細かい事はとりあえず気にしない。そんな事いちいち気にしていたら、身体がもたないでしょうと言わんばかりに…。

ヘアサロンをオープンした時も、僕の日本的な仕事の仕方が、やはり“細かすぎる”と感じたようで、まあ見事に自分のペースを崩さずに仕事をするメリッサとは、何度もぶつかったように思う。休みの取り方ひとつとっても、彼女は休みたい時に休む。なんなら人のスケジュール表にバシッとバツの線を勝手に書いて、僕がお客さんを入れられないようにして、「はい、これで休めるでしょ?」と、まあ躊躇なくやってくる。また、お客様一人一人に対してノートを書いたり、カラーなども計量器で分量をきっちり計ったりと、日本では当たり前にやっている事も、メリッサは“大体の事は頭に入っているから”、と言わんばかりに、その場その場で対処していく。なんともアメリカンというか、未だにその突破力には驚かされる。

ただ、子育ても仕事も、ある程度時間が経ってくると、考えやスタイルに違いはあれど、それも個性と捉えられるようになった。ユーモアを忘れず、お互い認め合っているからこそ、「夫」と「仕事のパートナー」の二足のわらじが可能になっているのだと思う。

漫画/ももひら
漫画/ももひら

Writer’s Profile

Yohey

Yohey

在米19年。大学卒業後、世界中の人との繋がりを求めて渡米。せっかくならば天気も良く、図々しく海もあれば、と思い西海岸のサンディエゴを選ぶ。元々ファッションや物作りに興味があり、美容師の道を選び、アメリカ人の妻と共にヘアサロンをオープン。
Melisa

Angelica Osada

サンディエゴ生まれサンディエゴ育ち。ノリのいいバリバリのカリフォルニア娘。ファッションやデザインが好きで美容師になる。日本語はわからないと言いつつも、僕が子供と日本語で話す為、本当はかなり理解してそう。

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