by せいじ & ラミ

私達が出会ったきっかけは、インドネシア語講座。当時私は仕事の関係でインドネシアに毎年2ヶ月ほど出張へ行ってました。現地の人とコミュニケーションをとるため、たまたま参加したシカゴのインドネシア語講座の講師が、今の奥さん。私が教室に入るなり、奥さんはビビッと来たそう。一目惚れだったそうです。私は、まったくそんな気はありませんでしたが(笑)。それから事あるごとに彼女の家で食事したり出かけたりと、頻繁に会うようになりました。
彼女の気持ちなど全く気付きもしないままあっという間に一年が経ち、私がインドネシア出張当日、彼女が空港まで見送りに来てくれました。見送ってくれた後に、私と彼女の共通の友人からのメールで、彼女の私に対する想いを伝えられ、あまりの突然の告白に道中一睡も出来ず。出張先に着くなり彼女に連絡しました。彼女からは開口一番「遊びの付き合いなら断ってね。結婚する気ある?」とプレッシャー!(後で知ったことですが、このメールは、あたかも友人が書いたかのように見せかけ、実は全て奥さんが書いたものだったそうです。鈍感な私に、じれったくなったんでしょう。)
思い返せば、いつも一緒にいるのが当たり前になっていたし、知らず知らずのうちに私の胃袋はがっつり鷲掴みされていました。とにかく、彼女の料理は私の口にドンピシャで、毎回食べ過ぎるほどでした。「男をつかむなら、胃袋をつかめ」と言いますが、これは万国共通のようです。こうして私たちは付き合うようになりました。
翌年には結婚、そして私は転職。まもなく、子宝にも恵まれました。予定より早く生まれて心配しましたが、大きな病気もなく元気に育ってくれ、今年からキンダーです。
我が家の笑顔と健康の源は、やはり彼女の料理。私も独身時代は自炊を心掛けてましたが、彼女の料理があまりに美味しく、私は料理の仕方をすっかり忘れてしまいました。
そんな我が家の食事のメニューの決め方は、くじ引きというちょっと変わった方法です。一品ずつ書かれたカードを私と息子が引き、妻がバランスよく1週間分の献立表を作ります。献立の悩みが解消されるので、このくじ引きメニュー決めはお勧めですよ。当たりくじとして「外食」カードも数枚入れてます。
料理は妻に任せっきりですが、それ以外の家事は私もやるようにしてます。文化や宗教の違いはありますが、今まで喧嘩もそれほど無く仲良くやってます。もし喧嘩してもその日の夜まで、次の日までは引き摺らない。このルールはこれからも守っていきます。妻にはいつも感謝感謝の毎日です。

Writer’s Profile

せいじ
渡米してかれこれ27年。もうすぐ5歳になる息子と遊ぶのが1番の楽しみ。最近息子がひらがなの読み書きができるようになって嬉しい子煩悩パパ。

ラミ
インドネシア共和国出身。大学でインドネシア語を教えている。子育てを頑張りながら博士号取得。明るくよく喋る、ご近所付き合い上手な奥さん。料理が好きでたまに一日中キッチンにいることも。
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