

誰だって、生きていれば必ず『なんだか、うまくいかない』と感じる期間があるはずです。人間関係がうまくいかない、仕事や経済がうまくいかない、恋愛がうまくいかない、体調がうまくいかない、など、そういった悩みや行き詰まりを感じる期間です。・・・そんなときに多くの人が『状況を変えるために新しい考え方を学ばなきゃ』と思いがちです。しかし、人生の行き詰まりを解決するためにまず必要なことは「新しい考えの取得」よりも「自分を縛っている“余計な考え”を手放すこと」なのです。
両手がふさがっていたら、欲しいものは手に入らない
“両手に荷物を抱えて、重くて疲れて動けなくなっている人”をイメージしてみてください。もしあなたが道端でそんな状態の人を見かけたら『え、荷物を置けばいいじゃない!』と思いますよね?人生に行き詰まっているときの状態もまったく同じことが言えるのです。
手放したい“べき思考”
悩みや行き詰まりを抱えている人のほとんどは、自分自身が思い込んでいる『こうするべき』『こうあるべき』という重い荷物を心に抱えています。
●常識的に考えて、こうするべき
●家族なのだから、こうあるべき
●もう○○歳なのだから、こうあるべき
●周りのみんなから、こう思われるべき
いつの間にか自分の中に作られた“べき思考”という重いルールに考え方を縛られて、自分が進みたい道が見えなくなり、現実的にも精神的にも負担がかかり行き詰まってしまっているのです。そんなときは、この“べき思考”という重い荷物を一度手放して下に置いてみてください。すると心にスペースが生まれ“本当の自分の考え方”が手に入り、前に進めるようになります。
“べき思考”の手放し方
❶一度全て諦めてみる
❷『本当はどうしたいの?』と自分に問いかける
「諦める」という言葉を聞くとネガティブな印象が強くありますが、しかし漢和辞典で「諦」を調べると悪い意味は一つもなく「真実を見る、現実をありのまま観察する」というポジティブな意味の言葉なのです。さらに仏教語ではsatya(サティア)の訳語として、真実、真理、悟りを意味する素晴らしい言葉になっています。
一度前向きに『まあいっか』とすべて諦めてみることで、自分を縛っていたこだわりや“べき思考”を完全に手放すことができます。そしてその上で『本当はどうしたいの?』と問いかけることで、自分にとっての真実が見えて、これから進む道が明らかになっていきます。
余計なべき思考を手放すことで本当の自分の心に戻り軽くなる
大切なのは“こうするべき”に縛られず『本当はどうしたいのか?』という自分の心の声に素直になって人生を歩むことです。ご自身の心と言葉と行動が一致した選択をできると、その目の前の悩みや行き詰まりは解決されていきます。言い方を変えれば、行き詰まりを感じたときは“本当の自分に戻るチャンス”なのです。
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