
読者の皆様こんにちは。不確実で変動の激しい最近の市場では、投資している資産の分配(ポートフォリオ)に一定の安定性と保護が提供できる投資オプションが重要になっています。2022年、連邦準備制度(Federal Reserve)はインフレ抑制のために利上げを始めました。これにより、保守的で低リスクな投資であるはずの債券は大きく下落し、2022年は今までで最悪の年となりました。債務不履行(デフォルト)のリスクが低いと判断された企業や政府のトータル債券インデックス(Total Bond Index)は2022年に13%以上下落しました(リンク1)。
株式投資のボラティリティ(価格変動)が高まるなか、株式市場が不安定な時は安定を求めて債券や債券の投資信託に頼る方が多いことから、多くの方たちが2022年には改めて自身のポートフォリオを考えなおし、一部、元本の保護を保証できるような投資を探し始めた方がいらっしゃいます。元本保証のある投資とは、市場のマイナス成長の時にも元本保証をしてくれる投資のことです。銀行が提供する定期預金や保険会社が提供する特定の年金商品は元本保護の側面があるのですが、これらの口座は固定金利、もしくは様々なインデックスに基づき付与される金利が決まります。ですから、注意すべき点としては、解約手数料期間が終わる前に換金すると手数料などでマイナスになってしまう可能性があるという点です。また、投資が保護されていると言っても、その商品を提供している銀行や保険会社が破綻した場合はFDIC(連邦預金保険公社)や州の補償組合により25万ドルまでしか保障されません(リンク2)。そのため、元本を保証する金融商品を購入する際はその会社の財務力を確認することも大切になります。
また、元本保証は保守的な投資として理想的な印象がありますが、インフレ率には必ずしも対応できない可能性がありますので、インフレに対応できるようなポートフォリオを組むことも大切です。歴史的に言うと、S&P500のインデックス指数は1928年以来、債券や固定金利の投資を上回る運用評価を得ています(リンク3)。資産の運用を変更する場合はファイナンシャルアドバイザーにご相談になり、ご自身のリスク許容度と運用期間を確認したうえで、配分の組み合わせを検討されることをお勧めします。それでは素晴らしい夏をお過ごしください!
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