
Q: アメリカの不動産がいいことはよく分かるのですが、一歩を踏み出せないのはどうしてなんでしょう?
A: どうしてなんでしょうねぇ。もしかして、買って何かあった時が怖い、リスクが自分には負えないのでは、と思ってますか? ここでアメリカ不動産のリスクについて考えてみましょう。
❶価格の下落
ここに1995年から2021年の26年間のコロンバスの平均住宅価格(下表)があります。前年より価格が下がったのは2006年(-1.8%)、2007年(-1.2%)、2008年(-5.1%)、2009年(-2.4%)と2011年(-2.3%)だけで残りの21年は前年より価格が上がっており、1995年に$118,000だった平均価格は2021年には$297,991(2.52倍)まで上がりました。2007年に平均価格の物件$172,531を購入して2008年に$163,732で売ったとして、全額キャッシュで購入でも損失は$8,799。ローンを組んだ場合は頭金の20%の5.1%=$759.82を失ったに過ぎません。そんなに怖いですか? 損したくなければ、ここで売却せずに値段が上がるまで持っていればいいだけのことですね。
販売戸数 | 前年比 | 平均販売価格 | 前年比 | 新規売出戸数 | |
---|---|---|---|---|---|
2021 | 36,489 | 13.7% | $297,991 | 23.5% | 39,957 |
2020 | 33,431 | 6.1% | $265,825 | 16.8% | 36,023 |
2019 | 32,099 | 1.8% | $241,355 | 6.0% | 37,655 |
2018 | 31,520 | -2.2% | $227,658 | 6.0% | 37,365 |
2017 | 32,218 | 2.2% | $214,802 | 6.2% | 37,135 |
2016 | 31,532 | 7.2% | $202,224 | 5.5% | 36,960 |
2015 | 29,408 | 9.3% | $191,602 | 4.7% | 37,351 |
2014 | 26,917 | -1.2% | $182,986 | 5.1% | 35,963 |
2013 | 27,235 | 18.0% | $174,158 | 4.1% | 37,373 |
2012 | 23,082 | 16.3% | $167,229 | 7.0% | 35,005 |
2011 | 19,839 | -0.6% | $156,271 | -2.3% | 35,061 |
2010 | 19,956 | -1.4% | $160,020 | 0.1% | 41,296 |
2009 | 20,235 | -4.3% | $159,840 | -2.4% | 39,132 |
2008 | 21,153 | -13.5% | $163,732 | -5.1% | 42,831 |
2007 | 24,445 | -6.9% | $172,531 | -1.2% | 49,961 |
2006 | 26,251 | -4.5% | $174,688 | -1.8% | 51,437 |
2005 | 27,493 | 3.1% | $177,978 | 4.4% | 50,086 |
2000 | 19,126 | 1.0% | $148,556 | 4.2% | |
1995 | 14,962 | $118,000 |
❷自然災害や火事
家の保険で建て直しが出来ます。中古の家が新築に変身。怖いどころか、嬉しいかも?
❸ローンの返済ができなくなった
家を売却すればいいだけでしょう? 上記の26年間の歴史を見ても、売却時には売却益が出る年の方が多く、運悪く売却損を出したとしても大した損害ではないことが①で分かります。テナントがつかないような物件を買いさえしなければ、ローン返済ができないことも避けられますしね!
❹テナントがつかない
人口増加=経済発展している地域の物件を買うこと、テナント付が出来る管理会社を見つけることで避けることが出来ます。
❺物件の管理会社に騙される
物件を買うことと売ることだけに目が行きますが、売却益が出せるのは物件の管理が行き届いているから。④のテナント付けとも重なりますが、不動産を購入する時に一番大切なのは、その物件にテナント付を保証してくれる、あなたが信頼を置ける物件管理会社を選ぶこと。その会社にテナントがつきやすい物件を選定してもらうこと。これでリスクは避けられます。
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