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頭脳で戦うビリヤード

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スポーツを物語る Vol.07
頭脳で戦うビリヤード

by シュウ0

スポートを物語る

あなたはビリヤードをしたことはありますか? 55歳の私の母が会社員だった約35年前、ビリヤードはとてもメジャーなスポーツだったそうです。しかし現在、私の周りでビリヤードに通っている人は一人もいません。「ビリヤードに行こう」と気軽に言える友達がいたらいいなと常々思います。こんなに楽しいのにと思いながら、一人で毎回約2時間打ち続けてしまいます。

そんな私がビリヤードを始めたきっかけは、母の影響でした。趣味としてビリヤードを嗜んでいた母に連れられ、小学1年生の頃にアミューズメント施設で触れたのが最初です。小学生の私にとってビリヤード台はとても大きく、腕を伸ばすのがやっとの状態でした。ピカピカしたボールが、ポケット(穴)に入った時とても嬉しく、楽しかったです。「もっとビリヤードしたい!」と母に頼み、家庭でも置ける小さなビリヤード台を買ってもらい、家族で遊んで過ごしていました。

ですが、中高生時代は部活に熱中してしまい、母も毎日忙しく働いており、ビリヤードに触れる機会はほとんど無くなってしまいました。大学生となったある時、友達と遊んだ流れで、約6年ぶりにたまたまビリヤードに触れたのが、ビリヤード熱が再燃するきっかけとなります。ある程度大人になってからするビリヤードは、子供の時のそれとは全く別物だと感じました。

ビリヤードの面白いところは3つ挙げられます。「相手に手球を自由に動かされてしまうファウル行為」があること、「勝利への近道」があること、そして「練習するほど思い通りのストーリーになる」ことです。

ビリヤードは、ただボールをポケットに落とすゲームではありません。例に9ボールをあげます。9ボールは参加者、チームが交互に手球(白球)をキュー(棒)で突き、1番から9番までのボールに順番に当てて、ポケットに入れていくゲームです。ボールをポケットへ入れると連続して打つことができますが、入れた個数の勝負ではなく、「9番」を先に落とした人の勝利となります。つまり、手球を狙いのボールに当て、そのボールが9番に当たりポケットへ落とすとその時点で勝利です。

若い番号に手球を当てながら、9番の球を狙いつつ、難しければ次の相手が打ちにくい場所へ手球を移動させ邪魔をし、ファウルを誘います。そのためにはどの角度で、どの程度の強さで、どういった回転でボールを打てばいいのか、研究し始めるとキリがありません。

ビリヤードは頭脳戦です。ストーリーを描き、それが実現できたときはとても爽快です。仕事の疲れも吹っ飛びます。また、運動量が少ないので老若男女、みなさんにおすすめです。最近のプールバーは、台が埋まってしまうほど人気を集めています。初めての方はまず触れてみてください。ポケットにボールが入るととても嬉しく感じるはずです。最近触れていなかった、懐かしい、と感じる方はぜひまた始めてみましょう。私ももっと練習します!

Writer’s Profile

シュウ0

北海道出身の27歳、東京で会社員をしています。小学生から大学生まで体育会系の部活に所属していました。体を動かすことが昔から好きで、「やったことのないことは全てやってみる」をポリシーに生きています。

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