日本では、子供の頃から食に関してはしっかり躾けられ、大人になっても自炊や栄養バランスについて自分で考えられるよう教えられます。しかしアメリカではみなさんお気付きの通り、食に関する感覚がかなり違います。今回はアメリカの食育にまつわるあるあるをご紹介！
「もったいない」がない？
日本の給食では毎日、食べられることや、作ってくれた人に感謝の意味を込めてみんな揃って「いただきます」をしたり、給食のおばちゃんに感謝する日があったり。なるべく残さない、好き嫌いを言わない、など子供に教えます。でも、こちらはランチ一口かじっただけ、味が気に入らない、という理由で捨ててしまう子が結構います。これにはびっくり。なかなか難しい文化の違いを感じます。
中学の調理実習はケーキミックスを焼いただけ
食の知識や料理のスキルって健康維持にはもちろん、大人になってから自炊が必要になった際にとっても大事。それを教えないってあり得るのか、気になって周りのアメリカ人に聞いてみました。が！「ミドルの時にケーキミックスでケーキを焼いたことなら一度ある」と衝撃の答えが。料理でこんな感じなので、洗濯、裁縫、掃除などもほとんど習わず。結婚後、繕い物をしたり、編み物や子供のおもちゃの洋服などごく簡単なものを作っただけで「スーパーウーマン」と大絶賛されました。いやいやいや、日本ではこのくらいはみんなできるんだよ…。
ちなみに娘のエレメンタリーでは家庭科そのものがないため、お裁縫や掃除、献立、家計などは教わっていません。この辺は予算カットなど自治体の都合なども反映されるようです。
貧困層ほど肥満率が高い
アメリカには悲しい現実が沢山ありますが、貧困と肥満率には関連があると言われています。労働時間が長く料理をする暇がないため加工食品を多く利用したり、高価な野菜果物よりも腹持ちの良い炭水化物・脂肪を多く摂取する傾向があると言われています。義務教育で健康と栄養や調理の知識を教えれば肥満が防げる人も多いだろうに、家庭での教育や躾に丸投げである現状は世知辛いですね。
食の意識にも格差がある
日本では小学校の家庭科から１日３食、一汁三菜、三角食べなどを教わります。またテレビをつければトマトにはリコピン、ブルーベリーにはアントシアニン、１日にこのくらい食べるとどういう健康効果が期待できる！などバラエティ番組でよく扱われています。
しかし米国ではこのレベルの知識はかなりマイナーなようで、知っていると驚かれます。自らお料理や健康情報の雑誌などを見ない限り、この種の情報は全然耳に入ってこないんですよね。日本では小学高学年から中学の終わり頃までには炊飯、味噌汁、煮物、魚の煮付けくらいは習うかと思いますが、米国ではほとんどの人にそこまでの経験がないのがデフォルトのようです。日本の家庭科はとてもありがたい教科だったんだ…。
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