
私は、所属しているU.S. armyからの辞令で、テキサスにある基地に転勤となり、2020年に3年の予定でコロラド州のデンバーからテキサス州コーパスクリスティに越してきました。コーパスクリスティはテキサス州で8番目の都市で、メキシコ湾に面した、年間を通じて温暖な気候の都市です。メキシコに近いので、ヒスパニック系が人口の多くを占めています。そのせいか、フレンドリーな人達が多く、住み心地はとても良いです。仕事帰りにユニフォームのままで買い物などに行くと、たくさんの人達から“Thank you for your service!”と声を掛けられたり、ハイファイブをさせられたり、昔からの知り合いのように話しかけられます。娘の学校でもフレンドリーな生徒が多く、こちらに来て1年あまりですが、以前の学校よりも断然楽しくて、越してきて良かったと娘も言っています。

観光スポットはテキサス水族館、レキシントンミュージアム、54キロメートルに渡ってビーチが続く、サウスパドレーアイランドなどがあります。サウスパドレーアイランドでは時期によってウミガメや、300種類以上の渡り鳥が見られます。レキシントンミュージアムには1943年に就航以来、40年に渡って活躍した、空母レキシントンが展示されています。第二次世界大戦中に4回も撃沈されたと公表されましたが、実は撃沈されておらず、姿を表し続けたことからブルーゴーストと呼ばれていたそうです。戦後は進駐軍の支援の為に東京湾に停泊していたこともありました。
コーパスクリスティは、大学の春休みになると大学生達がスプリングブレークパーティーで集まる場所としても有名です。街では個人経営のユニークなレストランが多く、私達家族も毎週末違うレストランに行き、食事を楽しんでいます。驚くのは、ラーメン屋が多くあり、地元の人たちが日常的にラーメンを食べている事です。私たちも試してみましたが、本格的な味でとても美味しかったです。他にも、ドーナツ屋さんが沢山あり、朝5時頃から開いていて、お昼前には売り切れてしまいます。誰がそんなに毎日買うのかは謎です。
コーパスクリスティは小さな街ですが、魅力的でとても暮らしやすいです。唯一苦手な所は、湿気の多さと暑さです。一緒にコロラドから越してきたミニプードル達も、夏の間は湿気と暑さが苦手で、あまり外には出たがりません。

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