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生粋Japanese ゆうの米国就職Tips

給与交渉はしてナンボ

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生粋Japanese ゆうの米国就職Tips Vol.17
給与交渉はしてナンボ
by ゆう
生粋Japanese ゆうの米国就職Tips

みなさん、給与交渉してますか? 給与交渉。日本では、転職の際の給与交渉って、まだそれほど一般的には行われていないんじゃないかなと思います。僕も日本で転職をしたときには、先方の提示額をそのまま受け入れていました。今思うともったいないことをしたと思います。というわけで今回は、給与交渉は必ずした方が良いよっていう話をしたいと思います。特にアメリカで就職するなら、給与交渉はマストだと思います。

みなさんの中には、「給与交渉なんてしたら内定が取り消されてしまうのでは?」と不安に思ってなかなか交渉に踏み込めない方もいるのではないでしょうか? 大丈夫です。僕が知る限り、給与交渉をして内定が取り消されたという例は聞いたことがありません。内定を出したということは、企業側はあなたのことを本気で欲しいと思っています。先方は、あなたに内定を出すまでにかなりの時間とコストをかけてきています。そして、おそらく他の採用候補者には既に断りの連絡を入れてしまっているはずです。このため、多少給与交渉をしたからといって内定が取り消しになるようなことはまずありません。特にアメリカでは、採用側も内定者が給与交渉をしてくることは十分に想定しています。このため、最初のオファーではあえて低めの給与を提示してくるという話も聞いたことがあります。

「最初は高くなくても、入社後に実力で上げればいいのでは?」という方もいるかも知れませんが、僕の経験上、給与アップは入社前の方がはるかに容易です。僕が以前某社からオファーをもらった際、最初に提示された待遇には特に不満は無かったのですが、とりあえず試しにリクルーターに「もう少し欲しかったんだけど…」と言ってみました。すると、翌日提示されたオファーでは、給与のうちRSU(現金ではなく株式で受け取る部分)が一気に2倍になっていました。この昇給を入社後に実現しようとしたら、おそらく数年はかかったと思います。

「でも、実力以上にお給料が高いと、そのぶん仕事がつらくなるのでは?」と感じるかもしれませんが、それも杞憂です。まず、「高い給与を得るためにはそれだけきつい仕事をしなければいけない」という発想は捨てた方が良いです。世の中には給与が高くやりがいもあり、しかもワークライフバランスも申し分ない、という仕事が山のようにあります。僕の経験では、高めの給与で入社するとその分期待値が上がり、初めから高度な仕事を振られたり、大きな裁量を持たされることが多いように感じます。「面白い仕事をする」という観点からも、交渉で積極的に給与アップを狙った方がいいですね。そして、その経験は次の就職活動でも確実に有利に働き、より高い給与を目指しやすくなります。

というわけで、給与交渉は絶対にした方がいいよ、という話でした。何も難しいことはありません。まずは気軽に「もう少し欲しかったんだけど…」と言ってみましょう!

Writer’s Profile

ゆう
ゆう
2013年に日本企業の駐在員としてサンフランシスコに赴任したものの、赴任先の支社が閉鎖に。半年間にわたる就職活動の末にAmazonシアトル本社に転職したことを機に、アメリカ就職に関する発信活動を開始。
ブログ:本気のアメリカ就職 を運営する傍ら、講演や大学のゲスト講師など活動の幅を広げている。

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